ララン

イヴサンローランのラランのレビュー・感想・評価

イヴサンローラン(2010年製作の映画)
3.3
18歳でディオールのアシスタントとなり、21歳で後を継ぎ、26歳で独立したイヴサンローラン。
こちらはドキュメンタリー作品。

長年の公私パートナーだったピエール・ベルジュの回想とともに、イヴ・サンローランの歩みを振り返る。
イヴが亡くなり、収集していた美術品の数々を処分していく様子が映し出される。実際の部屋や、どんなものにインスピレーションを感じていたかが見れて興味深い。

当時のショーや写真、映像がふんだんに使われ目にも楽しい、
オートクチュールからプレタポルテへの転換など、革新的なすごさもわかる。
人気作の背景や、周囲の人々の実際の声が聞けるので、より実態に迫れて良かった。

イヴがインタビュー内で、若くしての成功から、若さを楽しめなかったことへの後悔を口にしてるのが印象的。
責任感から逃れて、馬鹿なことをしたり、若さを味わいたいういう言葉に彼の依存の理由が見てとれる。
諸刃の剣の様な才能の持ち主だった。
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