ブルースリーに続きジャッキーチェンの連続コンボ。
この作品は、この頃の『蛇拳』『酔拳』の流れと少し違う。タイトル名は似ているが。
今に至るまで続く彼特有のユーモア、テンポ、センス、キャラクター性を“ジャッキーイズム”と言うならば、これはそれではない。
どっちかと言うと“ブルースリーイズム”を感じる。
なぜなら最初から“達人”設定。
これは彼主演の映画で意外と少ないんじゃないか。
そう思えば、ものすごく“ブルースリー”への憧れすら感じる作品。
しかもただの“達人”ではない。
武術界の達人8人が集まり考案した“蛇鶴八拳”。その秘伝の書“虎の巻”を受け継ぎ所持する“達人”。
“達人”の設定レベルとスキルがのっけから尋常ではない。
その“虎の巻”を彼が持ってるという話がまことしやかに流布され、次から次へと色んな流派で腕の立つ猛者達がその“虎の巻”欲しさに彼を付け狙いまくってくる。
このカンフーアクションのシーンの効果音。
昔のファミコンとかのカンフーやいわゆる“格闘ゲーム”みたいなパンチキックの効果音みたいでなかなかテンション上がる。
バシッ、バシッ、バ、バ、バ、ヒュッ、ヒュッ、フォォォ、、、、バシッ!
キィィン!カキーーン!シュバッ!シュバッ!シュッ、シュッ、バサッ!
みたいな、あれ。
次から次へと現れる刺客。「“虎の巻”をよこせ」。
挙げ句の果てに戦いによって勝って奪取しようとする者もいれば、金や権力にモノを言わせて交渉して買い取ろうとする不届者も現れる。
終いにはその不届者達同士でいざこざが勃発したり、ジャッキー側に付くものの隙あれば、あわよくばそれを売り飛ばして少しでも財を成そうとする者もいる。
本作は綺麗な女性が多い。
ジャッキーの出立ちやアクションのインパクトもさすがだが、女性の活躍もめざましく、艶っぽさとしなやかさも感じる。
“蛇鶴八拳”を編纂した8人の達人は謎の死を遂げており、その真相を探っていくRPGっぽさもある。
笑いがあり、主人公がどこか足りず、経験値上げたり、成長していくユーモアもあるいつものパターンではないからこそ、古くても逆にこのストレートさが斬新な気持ちで観れる作品。
最初から最後まで気高くツンとして強いジャッキーの意外性を楽しむべし。
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TSUTAYA DISCAS運営の映画コミュニティサイト「Discover us」にて同アカウント名でコラムニストをさせて頂くことになりました。
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別視点で色々映画について書いていこうと思います!ご興味ある方は是非お待ちしております!
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