ベビーパウダー山崎

キムチを売る女のベビーパウダー山崎のレビュー・感想・評価

キムチを売る女(2005年製作の映画)
2.0
キャメラも物語もキャラクターも作為的であざとい。人が出て入って、台詞を言ってが段取りでしかなく退屈。暴力をあえて見せない撮り方も2005年では古臭いように思える(90年代でやり尽くしたはず)。薄っペらな人物の配置を関係性のみで進めばまだ評価できるが、根底にあるのは弱さからの憎悪という通俗的な感情なので、映画に厚みがなく、なにもかも先鋭的な表現の借り物にしか見えない。ラストの手持ちで追っかけていく長回しの醜悪さ(-0.5)。