五つの力を一つに合わせて!秘密戦隊ゴレンジャーの劇場版作品。
世界征服を企む黒十字軍の襲撃を受けた国際秘密防衛機構・イーグルの5人の生き残り隊員が力を合わせ、ゴレンジャーとなり悪と戦う。
昭和一期最後の仮面ライダーであるストロンガーと同時期に放映開始したゴレンジャーは瞬く間に子どもたちの人気ものになり、戦隊ヒーローは仮面ライダーに変わるニューヒーローとして活躍し始めました。
約2年、全84話というロングランとなったゴレンジャーは、その間、5度劇場版が作られましたが、本作はその一作目です。
仮面ライダーストロンガーの劇場版と同時上映の、1975年夏の東映まんがまつりでの放映ですね。
内容は第6話のブローアップ版で、鉄輪仮面回です。
ゴレンジャーの最初の5話は、黒十字軍の紹介として第1話で5体の怪人が現れ、一人ずつゴレンジャーに立ちはだかっては倒される展開です。
6話はちょうどそれが途切れて、改めて黒十字軍の怪人が毎話登場するフォーマットとなった初回のため、最初期のゴレンジャーっぽい回だと思います。
マイクロフィルムを巡る攻防、ボートチェイス、平和な家族の乗る船をジャックする黒十字軍の凶悪さを感じられる良作ですが、劇場用に内容が短縮されてるんです。
そのため、ゴレンジャーのお約束であるキレンジャーがカレーを平らげるシーンがカットされているという残念なところがあります。
キレンジャーが大岩から熊野に代わった後は、キレンジャーのカレーシーンは一時的になくなりましたが、やっぱりゴレンジャーといえばキレンジャーのカレーだと思うんですよね。
ただ、ゴレンジャーストームが着色なしのボールだったり、バリブルーンが現役だったりして、観ていて懐かしさを感じました。
ゴレンジャーの劇場版は5作品中4作がブローアップ版で、いい感じで話が飛んでいるので、劇場版からゴレンジャーの歴史をたどる楽しみがありますね。