ふぁいぽ

僕はラジオのふぁいぽのレビュー・感想・評価

僕はラジオ(2003年製作の映画)
3.9
これが正に障害者との共存だね。
この時代、アメリカでも知的障害の子には厳しい目が向けられていたんだね。
その社会的な排除の中で、ラジオを必死で守ろうとするハロルドが素晴らしい。
小さな田舎町での事だから、相当な逆風だったと思う。

でも、ラジオにも皆に教えられることがある。
それは優しさ。
学生たちが少しずつ心を開いていく様子がとても良かった。
日本ではまだまだ知的障害者は箱の中。
施設で生活するか、働くって言っても作業所。
いずれも障害者同士のつながりしか持てない。
もっと障害者と一般の社会が近ければ、
お互いを思いやる気持ちがうまれるし、
彼らも活き活きと生活できるんじゃないかと思う。

ここの学校の校長が「ずっとこの高校にいてもいい」というセリフには
アメリカの素晴らしさを感じた。
ホントに良い話だった