りほこ

月曜日のユカのりほこのレビュー・感想・評価

月曜日のユカ(1964年製作の映画)
4.2
"キスはダメよ"
誰とでも寝るけど、誰とも寝ていない。
時折出てくる、処女の象徴であるマリアと彼女を重ねてしまう。

"うんと愛してあげる"
男を悦ばすことが女の生きがいと
母に教わり、全うするユカ。
彼女は誰でも愛している。
でもユカを愛している男は彼女から離れている。一方で、パトロンからすると理想でしかない女。
"日曜が家族サービスデーなら、月曜でいいわっ"

独特の感性を持ち、
愛の濃淡がわからないユカは
あの大きな瞳と無邪気な表情で男を悦ばせ続けるのだろうなぁ
ユカがある意味子供なのは、すごく得。

朝コーヒーをいれて、トーストを焼いて、ジャムを塗る。
"パパの喜ぶ顔が見たいの"
普通のことなのに、特別に聞こえる。
違う。彼女にとっての普通が、特別なこと。

加賀まりこさん初見。綺麗な女性。
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