Shonagon

美女と野獣のShonagonのレビュー・感想・評価

美女と野獣(1946年製作の映画)
3.5
授業で見た。
この映画の独特な雰囲気自体はミステリアスでとてもオリジナリティを感じられて好きでした。使えるものが少なく、制限されているからこそ、広がる表現もあるのだなと感じた。また、場面の切り替わりの雑さや野獣が宝石を魔法で生み出すシーンが逆再生なのが、シュールでツボでした。白黒映画などの昔の映画はほとんど見ないので新鮮でした。

以下課題で書いたことから抜粋

ストーリーは全体的に暗いような印象を強く受けた。もちろん白黒であったり、描写が不思議で奇妙な雰囲気であったのもあるが、オリジナルストーリーなだけあって、家族等ベルを取り囲む環境にあった暗い状況であろう。そしてストーリーのキッカケとなる城へいく動機も父の身代わり、父を見るために帰った際も嫉妬され...etc。まとめると基本的にベルの周りには良い人はいない。
やはりこの点がディズニーとも大きく異なる点で、ディズニーはより明るくファンタジー色の強い印象を受ける。ストーリーもについても同じでメリハリとわかりやすい変化、自然な理由があるため見ていて違和感が少ないなと個人的に考えた。

ガストンがオリジナルキャラクターだということには驚いた。 ディズニーの場合は全体的に言えることであるが、あえて分かりやすく作り直していると思うので、こちらもキャラクター像がはっきりしていて行動原理や感情理解・共感がしやすいなと感じた。その他のキャラクターとしてはディズニーにはベルに兄や姉がいない。これは他のディズニー映画で既出の設定であるから外したのでしょうか。アヴナンがガストンになったのだろうとわかっていましたが、ガストンの方が好きでした。
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