ルネ

籠の中の乙女のルネのレビュー・感想・評価

籠の中の乙女(2009年製作の映画)
2.0
2012年日本公開。 監督はギリシャのヨルゴス・ランティモス。

『ロブスター』の監督の作品で、こっちの方が面白いらしいとの情報を得て 観てみた。

息子と双子の姉妹を外の世界から隔絶して育てているイカれた家族のお話。

外の情報を一切与えず、害になりそうな言葉は意味を偽って教えたりと、子供を洗脳している両親。父親が絶対的権力者として君臨している。

観ていて不愉快な感じはハネケのようで、不条理とエロスな世界が見ていて 気持ち悪い。無機質なセックスシーンやおっさんの性器丸出し(ぼかし) シーンの多さも、生理的不快感を煽る。悪趣味な監督だと思う。

この父親がどんな信念を持ってこんな事をしているかが語られないのだが、 相当頭がおかしいのは確か。観ていて怖いというよりは、「勝手にやっててくれ」と引いてしまった。

エンターテイメント性は低いし、色んな含みは感じるけど真剣に考えようと
思うほど魅力も感じない。 あとせめて双子の姉妹はもう少し美人にして
下さい。

結局『ロブスター』と同じぐらいつまらない作品でした。
ルネ

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