籠の中の乙女の作品情報・感想・評価・動画配信

「籠の中の乙女」に投稿された感想・評価

かずや

かずやの感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

スターチャンネルEXで鑑賞。

主人公一家の両親はなぜこのようなことをしているのか?と考えていたが、この一家のように、謎のルールや決まり事を定めてそれに従わせることは、家庭や国家などミクロマクロなレベルに関係なく、どのような集団でも行われている普遍的な統制であると感じた。
集団の洗脳は容易いし、特に子供は然り。

途中で犬のしつけについての話が出てくるが、主人公一家の両親(特に父)の醜悪な点は、子供のしつけ・教育を、犬のしつけと同様に考えている点だ。人間を非人間的に扱う者の悪辣さ醜悪さがわかる。
自分の子供たちを嘘で家に閉じ込め"しつけ"をする。言葉の意味を本来とは違う意味で教えたり、Fly me to the moon の英語歌詞を都合よく訳して子供に教える。

主人公一家の子供たちの純粋無垢さを象徴するように、家の内装や家具が白色で統一されているのも良い。
『ロッキー』に鼓舞されるのも良かった。

原題『dogtooth(犬歯)』は、「子供が家を出るのは犬歯が抜けてから。危険と向き合う準備ができた合図だから。」というセリフに由来する。
終盤に長女(次女?)が自らの口をダンベルで殴って犬歯を抜くシーンには、痛々しさから目を背けてしまった。。
ラスト、彼女は車のトランクの中に隠れているようだが、その後どこへ行くのだろうか?社会性を身につけず世間一般の"常識"を知らぬまま成人してしまった人間のその後の生活が気になるし、考えると悲惨そうでゾッとする。
Punch

Punchの感想・評価

4.1
正直ストーリーとかよりもカットのリズムと構図と音と色が良すぎる、絶対エンドロールに音楽ないやつだと思ったらなかった、、
あろは

あろはの感想・評価

4.0
原題「DOG TOOTH」なんで、邦題と全然違うじゃないか!犬歯じゃキャッチーじゃないけど、籠の中の乙女だとなんか煙に巻かれた感じ。

とにかくこの映画はまともなことが1つもない。子供たちが敷地内で育てられ、飴と鞭で躾けられ、名前で呼ばれず、やたらと人を舐め、性欲を処理する女性がいて、しまいには兄妹で性交渉する。と、頭おかしい設定のてんこ盛り。まるで飼い犬状態。

外部と遮断された環境、それ故にまかり通る独自のルール、言語、祝祭。これに異を唱える思考は徹底的に排除されるのだ。

原題であり、作中でもキーとなる犬歯は、これを失うと他の歯にも影響を与えてしまう要のような存在であり、新たな環境を求めて息づく生命力のメタファーなのかもしれない。

そして、ランティモス監督の世界観に満ち溢れたラストへ。
Ami

Amiの感想・評価

3.0
在宅勤務でほとんど外出ない期間に見たらあかんやつやった…

キチガイ映画、嫌いじゃないです。
ある裕福な家庭
"外の世界は恐ろしいところ"
と言って家の中だけで育てる親と
何も知らないがゆえに
狂気の獣と化す子供たちを描く
アートなサスペンススリラー
もしくはブラックコメディ


気持ち悪い。
狂ってる。

遊び方から教育まで
何から何まで狂ってる。

モザイクかかるシーン多すぎる。
シュールで変なダンスシーンはなんなの?

なんか「ミッドサマー」を観たときの感覚に近い。

家という檻の中で育てられ
外部の世界からシャットアウトされた
可哀想な子犬たち。

本当に全員血が繋がった家族なのか
この後一体どうなるのか
など想像すればするほど恐怖でしかない。

最後の最後までずっと不穏だった。
井の中の蛙

自分がいるのは塀の内か外か

コロナは猫か怪物か
KSat

KSatの感想・評価

3.9
もう20に近い子供たちと、彼らを徹底的に管理して外部から隔絶させて育てる父親の日常を描いた、21世紀のギリシャを代表する一本。

家から一歩も外に出さず、外の世界に関する情報を遮断して子供を育てるという意味では、「ブリグズビー・ベア」とか「ルーム」、「りんご」、「トゥルーマン・ショー」なんかに近いが、やはりそこはギリシャ神話の国。この映画は完全にブラックな路線の変態映画として振り切っている。

あらゆる単語を本来の意味とは違う意味で教育し、庭で撮られたホームビデオを会話を暗記するほど繰り返し観させ、塀の向こうには顔を知らない「兄弟」がいて、猫は獰猛で残虐な生き物だと刷り込ませる。

挙句、息子の性欲処理のために若い女が雇われる。

だが、この女がとんだニンフォで、自分の所持品と引替えに姉妹にまで手を出す。姉妹は、女から「ロッキー」や「ジョーズ」のビデオを借りて観てしまい、外界への憧れを持ち始める。

父親がこのような教育をする動機は明らかにされないし、正しい意味を教える単語とそうでない単語の基準とか、犬歯の意味とか、長年連れ添ってる母親が何も抵抗しないで父親に従順な理由とかもよくわからないし、それを脚本の穴といえばそれまでだ。

やっぱり近親相姦とか体罰なんかにギリシャ神話的なモチーフを見出せる気もするが、「絶対に外の世界を見せない/出させない」「徹底的に生活状況を管理する」「言うことを聞かないと容赦なく体罰を与える」というのが、ギリシャの軍事政権下における情報/言論統制を思わせる、といったら考えすぎだろうか。

多分割とマジで演技ではなさそうなハードコアな濡れ場がめちゃくちゃ多いし、リアルな暴力がたくさん見られ、お腹いっぱいになること必至。とはいえ、監督はランティモスだ。「ロブスター」や「鹿殺し」同様、濡れ場は実に作業的かつ無機質で、そこに悦びは全くない。

また、幾何学的な画面や厭な間、例に漏れず不格好でコントみたいなダンスも多々見られ、この監督が初期の頃から何も変わってないことがよく分かる。

とりあえず、ひとつだけ。


ボカシ、多すぎふざけんな。
Aya

Ayaの感想・評価

3.0
こんなマジキチ教育で育った子供たちが不便でならない🤯色々シュールすぎるし、ダンスの癖がすごい💃🏼
Hich

Hichの感想・評価

4.1
 全編気持ち悪いと感じました。5人の家族と1人の女性しか出てこないので救いようがないです。
過保護が過ぎるとこうなってしまったと考えたらとても怖いです。
Naopupu

Naopupuの感想・評価

4.5
嫌いだけど魅力ある惹かれる作品
外に出された事のない子供達と変親の強烈な日常が淡々と進みます
色々強烈シーン満載
性教育とかリステリンでの罰とか全力ダンスシーンとかプール魚狩りとか

ラスト長女はどうなったんだろう
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