kazマックスグローバーレッド

さまよう魂たちのkazマックスグローバーレッドのレビュー・感想・評価

さまよう魂たち(1996年製作の映画)
3.8
再鑑賞。悪霊祓いの詐欺師フランクが凶悪犯罪者の霊と戦うブラックユーモアなホラー映画。マイケル・J・フォックスの『ゴーストバスターズ』にして『ゴースト』におけるウーピー・ゴールドバーグのキャラを主役にしたような『死霊館』。公開時に映画館で見た時も面白かったけど今見ても面白かったな。

共演は『リーサル・ウェポン』のヤバい殺し屋ゲイリー・ビジーの実の息子ジェイク・ビジーが父親譲りのサイコ顔でこれまたヤバい殺人鬼役。『フルメタル・ジャケット』のハートマン軍曹御本人はセルフパロディで登場するし、編集社から出てきたマイケルJにぶつかるパンク野郎はピーター・ジャクソン監督自身で、脇を固める俳優陣が映画ファンを喜ばせるキャスティングです。

PJ監督のハリウッドデビュー作なのでニュージーランド時代のグロ描写はかなり抑え気味だけど、劇中で女医のルーシーが見てる実在殺人鬼カップルのドキュメンタリービデオ「殺人者たち」のパッケージには『俺たちに明日はない』のボニー&クライド、ヒッチコック作品『ロープ』のモデルにもなったゲイカップル/レオポルド&ローブ、そしてPJ監督の前作『乙女の祈り』のレズビアンカップル/パーカー&ヒュームが表示になっていて、しっかりとマニアックなPJ映画に変わりはなし。しかも映画でヒュームを演じたケイト・ウィンスレットの顔がそのまま使われてるという徹底ぶり。実際のパーカー&ヒュームのモノクロ写真をKウィンスレットが再現してました。


『BTTF』シリーズ以外のマイケル・J・フォックス主演作では『ハードウェイ』と『さまよう魂たち』が同率一位のマイベストムービーです。