トムヤムくん

ボーイズ’ン・ザ・フッドのトムヤムくんのレビュー・感想・評価

ボーイズ’ン・ザ・フッド(1991年製作の映画)
3.7
犯罪の街ロサンゼルスに住む黒人たちを描いた、監督の半自伝的な映画。

冒頭に『米国で黒人男性が殺される率は20人に1人 手を下すのは大半が同じ黒人の男性である』というテロップが出る。これが全てを物語っている。

同じく黒人映画で知られる『ドゥ・ザ・ライト・シング』とは対極に、本作は黒人のコミュニティの中で起こる黒人たちの争いを描くので悲壮感が増している。とにかく警戒心・敵対意識の強すぎる黒人たち。なぜ同じ人種同士で争ってしまうのか…。ラストは言わずもがな、分かっていても胸が苦しくなる。