このレビューはネタバレを含みます
美術作品や映画、音楽、それら作者のバックグラウンドをもっと知っていたら何倍にも面白い作品なんだろうと思った。
誰しもが"過去"を黄金時代と語って"今"を卑屈に見てしまう。未来は"今"の積み重ねな訳だから、確実に"今"は黄金時代の可能性を秘めているわけだ。
過去のさらに過去に戻ったアドリアナを客観視できたことで現代に戻った主人公だが、ラストで結局は、彼が住むアメリカ(現代)ではなく、パリ(過去)に残る選択をした。誰しもが、無い物ねだりに取りつかれているのかもしれない。
勉強して見直せば点数は確実に上がる。