1920年代にタイムスリップして、盛り沢山出てくる当時の画家や作家との交流から、失いかけていた自分を見つける話。
おそらく絵画あるある、文学あるあるが散りばめられており、自分が芸術に詳しくないことが本当に悔やまる。
ただ、それを抜きにしても、パリの夜の幻想的な雰囲気と、「いつの時代も昔の方が輝いて見える」という分かりやすいテーマ、短めの尺と「ちょうど良い終わり方」によって、妙に清涼感を感じることができた。
欲を言えば、インテリぶった妻の浮気相手の彼が「本物」に一泡吹かされるような場面があれば。巻き込まれた探偵と同じように。