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ミッドナイト・イン・パリのタオルのレビュー・感想・評価

ミッドナイト・イン・パリ(2011年製作の映画)
5.0
見終わった後、すべてこれでいいと思える

人はないものを羨み、ないものに思いを馳せる。いつの時代の人々も、過ぎた時代に憧れる

誰が言ったのか、本作に明確にでてたのかも定かではないけれど、どんなものも過去になるわけではなく、思い出なんて存在しない。過ぎたすべてが今を生きる人となり、街となり、宇宙のひとつの星のあかりとなる。

何かに情熱をそそぐ覚悟があれば、ただ今を生きるだけでいい。今いる時代、今いる場所にすべてがあるのかもしれない

それでもなお、観る人は、主人公のギルのように20年代のパリを堪能したいと願うだろう。人はそういうものらしい。でも、これでいい。迷って、文句を垂れつつも、いつか訪れる死がわたしたちを永遠に生かし、過去や思い出なんかではなく未来の一部としてくれる

他人のみる夢を味わったみたい。すばらしい映画でした。

エイドリアン・ブロディのダリがお気に入り。
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