タイトルと違ってパニック映画ではない。緩急が巧みな見応えのあるサスペンス。
地下鉄をハイジャックし、身代金を要求する武装グループのリーダーにロバート・ショウ。
交渉にあたる豪胆な鉄道公安部長にウォルター・マッソー。
この2人が出てくるだけで画面に重みがある。
設定上、犯人グループ4人の区別が途中までつきにくいのが玉にキズ笑
お互いを色の名前で呼び合うのって、どこかで…と思ったら、『レザボア・ドッグス』は本作を参考にしたらしい。
なかでも1番キレやすい犯人“グレイ“を演じていたのはヘクター・エリゾンド。若くて始めはわからなかった。
(海外ドラマ『シカゴ・ホープ』や『刑事コロンボ』episode33「ハッサン・サラーの反逆」の犯人役でお馴染み。)
ラストショットは傑作。
その印象が強過ぎて、後々他の記憶がトンでしまう作品があるけど、本作もそうなってしまうかも…。
でも、全体を通して十分面白いです!