脚本家のチャーリー・カウフマンが「マルコヴィッチの穴」の次回作の執筆でひたすら苦悩し迷走する話。
なぜか双子設定なのが笑う。(実際にはカウフマンに双子の弟はいない)
ウディ・アレンっぽい自虐的な笑いも面白かったし、ニコラス・ケイジの一人二役の感じも個人的によかった。性格は違えど過剰に演じ分けしてないから同じ人間が葛藤してるように見える。
双子っていうよりも「引き裂かれた人格」同士が対話してる感じ。作品内でも、あるモチーフとして多重人格の話が出てくるのでそれが演出の狙いだったこともよくわかる。
双子がどっちが誰だか混乱しないように撮り方でうまく工夫していて、その辺も見ていて面白かった。(たとえば2人での会話のシーンは片方が床に寝そべったまま喋るようにしたりだとか)
オチもハリウッド映画を皮肉ってる展開でかなり酷くて笑う。そのへんも非常にウディ・アレンっぽい。