【世界を縮小すること】
ニコラス・ケイジ主演のスパイク・ジョーンズによるメタ視点が面白いメタ酔い映画。
『マルコヴィッチの穴』で成功した脚本家の男は、新たな作品作りに頭を悩ませていた。次の作品のテーマは、白いランを追い求めた男の小説の実写化。締め切りまで残り間近。焦りを感じた男は、徐々に頭角を現しつつある弟に助言を求めるのだった。
脚本家である男が主人公でこれをニコラス・ケイジが演じている。その双子である弟役もニコラス・ケイジ。そして彼が頭の中で描いている脚本のイメージが同時並行で進行していく。さらにナレーションが語りかけてくるという何とも複雑な構造の映画だ。前作で感じた『マルコヴィッチの穴』同様、異質なアイデアが光る。
