さて、観てきました『ミッシェル・ガン・エレファント THEE MOVIE-LAST HEAVEN 031011』!
オレ的には「でっかいスクリーンで、いい音で、
爆音でミッシェルさん観れたらハッピーだな♪」くらいな感じで観に行ったんだけど…。
やばい;
あんなに泣ける内容だとは思いませんでした。
映画は解散ライブとなった幕張メッセのライブを軸に、
過去のメンバーのインタビュー、お蔵入りとなったライブ映像、
そして今まで日の目をみる事がなかった、バックステージ映像を織り込みながら、
再編集を施されていた。
この映画みて改めて思ったのは、
ミッシェル・ガン・エレファントってバンドは『よく喋るバンド』だなぁ、と言う事。
メンバー自身はみんな無口で、伝えたいコトも不器用で、
喋ればうまく伝わらない、そんなバンドという印象。
じゃあ何が『よく喋る』のかというと、『音』に他ならない。
口にしてうまく伝えられないのなら、バンドで、ロックで、ブルーズで伝えればいい。
それがビリビリと映像で伝わってきた。
そんな不器用なバンド・ミッシェル・ガン・エレファントの『音』を、
もっと不器用なオーディエンス達が、聞き耳を立てて、
何を伝えたいのか理解しようとしてた様に見えた。
でもあれだな。
ミッシェル・ガン・エレファントってバンドを
言葉で説明しようとすればするほど、陳腐になる。
そういった意味で、TMGEを説明するのに、あの映画の製作は大正解だな、と思った。
『観れば解る』『聴けば解る』『何を感じたかはお前等に任す』ってコトなんだと。
この映画のキッカケは『アベフトシ逝去』から始まってる。
『もう二度とこのバンドの復活は無い。
ならば永遠にこの胸に刻めるように、映画としてスクリーンに刻み付ける。』
…と、いうことらしい。
う~ん、不思議に思ったのが、未だにTMGEってバンドの復活を望んでる声が、
これほどあったんだなぁ、ということが凄く不思議だった。
バンドの解散はメンバーの苦渋の決断だったに違いない。
しかし、あの幕張メッセの解散ライブから、
これほどまでに大量の『ミッシェル難民』を生み出していたことが、
意外で、そして不思議だった。
バンドも不器用なら、ファンも不器用だ。
映画を観てて、そんな『不器用さ』が愛しくてたまらなった。
曲に名づけた『彼、彼女たち』の名を呼ぶチバユウスケ。
コレでもかとオーディエンスを煽りまくるウエノコウジ。
ちいさな身体で巨大なバンドを支え続けたクハラカズユキ。
弦を切りながらも『世界の終わり』を弾ききったアベフトシ。
この4人じゃなければ成立しないバンド。
THEE MICHELLE GUN ELEPHANT。
「こんなバンドがいたんだ」と胸に刻みつけることが出来た。
Thank You Rockers ! I Love You,Baby !