東城大学附属病院の不定愁訴外来の医師である田口のもとに、1通の告発文書が届く。院内の諸問題を扱う倫理委員会の委員長に任命された田口と厚生労働省の白鳥は、ジェネラル・ルージュの異名を持つ救命救急センター長である速水が医療メイカーと癒着しているという疑惑を明らかにすべく奔走する物語。
『チーム・バチスタの栄光』の続編
続編ながらも前作で登場した“チーム・バチスタ”のメンバーではなく、新たに登場する“救命救急“のメンバーの活躍が目覚しい。
前作よりもシリアスな内容で、「救命救急のセンター長である速水先生が本当に医療メイカーと癒着しているのか?」という謎解きがメインのテーマとして進んでいくが、そこからの大どんでん返しがとにかく面白い。
倫理委員会による会議が開かれてからの展開は非常に熱く、堺雅人節全開の迫真の演技は見る人を引き込む素晴らしいものだった👏ここのシーンだけでも見る価値がある。
それとは反対にあくどい独特のオーラを放つ高嶋政伸の存在感も強く、堺雅人とは違った良さが際立っていた。
山本太郎は政治家よりも役者としての方が輝いてるし、竹内結子をもう見れないのかと思うと本当に残念。
癒着の謎が解き明かされた後の医療現場の苦悩や葛藤、過酷さや大変さが痛いほど伝わってきた。コロナで医療崩壊などと言われている現在だからこそ多くの人に見て欲しい作品。
タイトルの“ジェネラル・ルージュ”の本当の意味が分かったときに感動する!そして、後半は本当に見入ってしまうほど心にくるものがある。速水先生のように1人でも多くの人命を救おうという強い信念や、何がなんでも病院経営をするという熱い想いが現実世界でも広がって欲しいなと思った。