ニルソン

アデルの恋の物語のニルソンのレビュー・感想・評価

アデルの恋の物語(1975年製作の映画)
4.3
才能ある一人の娘が愛の狂気に突き進んで自己崩壊していく危うさを演じるイザベルアジャーニが見事だ。

ただのストーキングでしかない行動の逐一を見続けているにも関わらず、アデルの想いに引き寄せられていくのは何故だろう。彼女がトリュフォー流の「愛に生きる女」だからなのか。

偉大すぎる父と姉の不幸と、女としての生きにくさ。押しつぶされる自我が哀れだ。
ニルソン

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