ブルーベルベットのHipposkyのレビュー・感想・評価

175.2670

50年代米国の田舎、平穏な街が舞台のサスペンス。冒頭からきれいに見える芝生の下も、何か得体の知れないものが蠢いている。平々凡々に暮らしていれば見ることのない世界を、抑えきれない好奇心の基にのぞき見みてしまう。そこから知らなくてよいはずだったもの、50年代栄華を誇った米国が見たくなかったものが連想され、綺麗ごとで済んでいた50年代から、見たくないものに直面していく米国の近代史が連想される。つまりはアメリカ向け映画である。