キミシマユウキ

ブルーベルベットのキミシマユウキのレビュー・感想・評価

ブルーベルベット(1986年製作の映画)
3.5
父の入院を機に休学中のジェフリーはお見舞いの帰り道に人間の耳を道中で発見する。そこから彼は好奇心でとある事件に巻き込まれる…

『イレイザーヘッド』『マルホラントドライブ』の
!!デヴィッド・リンチ監督!!
が送るエロティックサスペンス。
カルト映画の巨匠の彼をあまり見ていないのでなんとなく鑑賞。


  「この世は不思議なところだ」


いいえ、あなたの映画が不思議なんです(笑)
善と悪の葛藤、倒錯した性、犯罪、覗き見…色々な要素が詰まったリンチの代表作の一つ。当時はこの性描写が問題になったとかなってないとか。
とにかく不思議な雰囲気と謎の魅力を有しており、サスペンスなのかすらわからないけどそれがリンチ監督の魅力…なんだよね?(笑)

主演はカイル・マクラクラン。
こっから『ツインピークス』などリンチ作品常連になってくらしい。かわいらしい。
それよりヤバイのは名優デニスホッパー。
頭おかしい性行為を強要する姿は真性の変態!いや、神聖なる変態!世の自称変態は彼を見てから自分が変態と言えるか確認するべき!女性器を見ながら
「マ"マ"ァ〜〜」
て叫べるかお前ら!!(笑)
あとは相変わらず可愛くないローラダーンとか出てます。

最初のシーンで平和な家の庭から虫の蠢く地底へとカメラが映し出す
「平和に見える世の中の真実」
的なのを伝えたかったのかしら?
比較的他のリンチ作品よりはわかりやすきて、みやすかったといえよう!

リンチ作品好き、カルト映画好き、そして女性器に向かって叫べる変態にはオススメの作品。