このレビューはネタバレを含みます
David Lynchファンです。
ドローイングなどのアートが好きで個展にも行きました。
長編映像作品はエレファントマン、イレイザーヘッドに続いて三作目
リンチ入門映画と言われているだけあってかなりわかりやすいお話です。展開は至って王道のサスペンス物
しかしブルーベルベットと対色のドロシーの唇、靡く紅のカーテン、お菓子のピエロで踊り明かす原色の女など随所にリンチ色を感じられる演出があります。
アンジェロ・バダラメンティの不安定な音楽もこの作品をただの王道にしていません。
切られた耳を軸に謎が解けていくのかと思いきや、耳はあくまで象徴でキッカケにすぎなかったのには少し肩透かし
サスペンス物ですが青年ジェフリーの青春映画のような見方もできると思います。