Rui

ブルーベルベットのRuiのレビュー・感想・評価

ブルーベルベット(1986年製作の映画)
3.9
不思議な雰囲気を持った綺麗な映画だった。カイルマクラクラン(最高の役者!)出演、美しい恋愛と禁断の恋的なものが併走するサイコなサスペンスの感じは時期的にも「ツインピークス」の原型になったのではないか、という印象もあった。

草むらの中で見つけてしまった耳から始まり、繋がっていく謎解き。
「インランドエンパイア」のローラ・ダーンの若かりし頃も美しく、表情豊かで好きです。イザベラ・ロッセリーニも対照的な作り物のような美しさ。

本当は4時間の尺だったけれど配給会社の判断で2時間になったそう。4時間でも観てみたかったな〜。たしかに脚本がすこしスカスカすぎる感じがあったので、その違和感はこれだったのかと。デヴィッドリンチ監督にしては珍しく分かりやすい作品ではあると感じたし...。笑

監督の作品には度を超えてサイコな人間が
出てくるけれどそれが作品に強烈な印象を与えていると思う。そして人間の内面的な欲求をエグられるような。曲もかっこいいし、この映画の持つ雰囲気がとても好きです。
Rui

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