えいこ

パッチギ! LOVE&PEACEのえいこのレビュー・感想・評価

パッチギ! LOVE&PEACE(2007年製作の映画)
3.5
パッチギに続き鑑賞。低めの評価が目立ったが、私は、芸能界の在日差別の現実や戦時下に生き延びた父親世代の物語に、1とは別の物語として引き込まれた。

昭和の芸能界の多重差別を今振り返ると、呆れるレベルだが、国籍・出身・性別…見下すことのできる属性を見つけて安心するような思考は依然なくならない。「誰か助けてくれよ」というアンソンの叫びに泣く。痛みを知る人間は寄り添うことができる。ノーベルの生き方は素敵だ。

喧嘩のシーンではじまり、喧嘩で終わるのはやや粗い構成だが、体張って生き抜けというメッセージは伝わる。男も女も体張って何かに立ち向かっている姿を描くのが、井筒監督らしさなのかな。
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