サイコのKのレビュー・感想・評価

こういう話だったんだ…！という驚き。原作はロバート・ブロックの小説『サイコ』。映し方にこだわりを感じる。有名なシャワーシーンとその音楽「The Murder」は割と序盤。これが一番の見せ場だと思っていた。「薬で不幸は追い払えないでしょ」という台詞が彼女の背景を物語らせる。初めて見るタイプの新聞販売機。未来を想像しながらドライブする表情の不敵さ。そして青年の登場。彼の演技がとてもいい。急に高音が出るシーンはびっくりする。4万ドルの霞むラスト。血はチョコレートソースと知って和んだ。