なかた

サイコのなかたのレビュー・感想・評価

サイコ(1960年製作の映画)
4.8
【白黒映画でも色褪せない斬新さ、おもしろさ】
映画史に残る名作。サスペンスの教科書的存在。

■ヒッチコック監督の凄さ
今では当たり前の『サイコ』概念を普及させ、
多くの監督に影響を与えたヒッチコック監督。
 ◉スティーブン・スピルバーグ
 ◉マーティン・スコセッシ
 ◉デイミアン・チャゼル
 ◉デヴィット・フィンチャー
 ◉M・ナイト・シャマラン
こんなにも著名な人々に影響を与え、
彼らがそれを公言するほどの影響力。
そんな監督の代表作の一つを今更ながら鑑賞。

■白黒映画という色眼鏡
今まで見てきた白黒映画は、昔の名作という
色眼鏡を通して楽しんできた。
しかし、本作は色眼鏡無しで心から楽しめた。
さらに、見終わった今でも白黒ではなく
カラーだったかのように違和感なく見れた。

■サスペンスとして
サスペンスの原点と言われるほどの本作。
ミステリー作品はそれなりに見ている自分でも、
心から楽しめた。むしろとても面白かった。

◉無駄がない、美しいストーリーライン
◉120分以下でさくっと見れる
◉「え、ここからどうするの!?」
 終盤でなく中盤で明かされる事件の衝撃
◉「あれ、これはどっちのパターンだ?」
 最後まで決して飽きないミステリー要素



◆概要
アルフレッド・ヒッチコック監督によるサイコサスペンスの古典的名作。


◆あらすじ
不動産会社に勤める女性マリオンは恋人サムとの結婚を望んでいたが、サムは元妻への慰謝料の支払いに追われ再婚を渋っていた。そんな中、会社の金4万ドルを銀行へ運ぶことになった彼女は、出来心からその金を持ち逃げしてしまう。サムの元を目指して車を走らせるマリオンだったが、大雨で視界が悪くなり、偶然見つけた寂れた宿「ベイツ・モーテル」でひと晩を過ごすことに。そこで彼女は、宿を1人で切り盛りする青年ノーマンと出会うが……。
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