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サイコのsatoのレビュー・感想・評価

サイコ(1960年製作の映画)
4.1
出来心で犯した横領事件からとんでもない結末に至るまで、まったく気を抜くことができないストーリー展開がよく練られてた作品だった。
後ろめたさから生じる幻聴や顔に影が掛かる意味深な描写、緊迫感を感じさせる伴奏みたいに、自然と不安に陥らせる演出が至る所に鏤められているのが流石だった。
シャワーのシーンは思っていた程陰惨なものじゃなかったけど、逆に視覚的効果に頼らずに細かな技で恐怖心を煽る技法は、後の映画に影響を与えたんだろうなと思わせられるくらい優れてたと思う。
見終わった後改めて振り返ってみると、モーテルの背後に聳え立つ母屋がベイツ母子の関係性の暗喩みたいで少しゾッとした。
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