劇場のスクリーンで映像作品を観て、ここまで具合が悪くなったのは久しぶりだった。胸糞が悪くなったというより、普通に吐き気が込み上げてしまって大変だった。
中産階級から自分達が真似る障がい者まで、あらゆる方面に喧嘩を売り続ける"イデイオッツ"たち。家族の役割に疲れ(た様に見えた)、彼らに身を寄せる主人公。絶妙なバランスで綴られるそれらの関係値と、日々のパフォーマンスと非行の数々に目眩がし、また画面から燻し出される表現の意味と可能性を問う物語に目が離せなくなった。でもやっぱり、気分は悪い…。
時にゲリラ撮影のように観える場面もあったが、もしあれらが本当にゲリラ撮影だった場合、あとで多数の人間に公開されることろまで込みで「元祖迷惑系YouTuber」的な試みだったのでは?と思った。