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レディ・イン・ザ・ウォーターのadeamのレビュー・感想・評価

1.0
ブレイク以降短いスパンでヒット作を連発していたシャマランが批評と興行の両面でその評価を落としてしまった作品。
平凡なアパートの管理人の男とそこの住人たちが、突如現れた水の精によって自らの本当の役割に気がついていく物語です。
どんでん返しという代名詞と共に時代の寵児となったシャマランは、その飛び道具が自らの首を絞める諸刃の剣であることを自身のキャリアで証明してしまう形となりましたが、良くも悪くも今作でその呪縛からは解き放たれることになりました。
監督が自身の境遇とそれを取り巻く世間や関係者たちへの想いをメタファーとして表現したかったのは分かるのですが、都合良く付け足されていく設定とメタファーのためだけに展開されていくストーリーにはまるで魅力がなく、思いが空回りした本末転倒な印象を受けてしまいました。
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