TakuroMasumori

レディ・イン・ザ・ウォーターのTakuroMasumoriのネタバレレビュー・内容・結末

4.8

このレビューはネタバレを含みます

お伽話やRPGを基軸にしながらも社会や映画業界に対する批判や皮肉たっぷりの良作。
けれども観る人が皆それに気付かない。
本作レビューのスコア平均点がそれを物語っております。

出世作の呪縛や映画における様々なセオリー、周りの人間(お金出す人やプロデューサーなど)からの助言(という名の圧力)と闘い、いつか理解してもらえる日が来ると信じるシャマラン監督。そしてこの作品から約10年後、彼の想いは「ミスターガラス」で結実します。
ヴィックはまさにそんなシャマランそのもの(自分大好きなところも僕は好き)


派手なアクションやキャラクターが売りのハリウッドにおいて常にカウンターとして作品を作り続けてくれた氏には感謝しかない。

デルトロの「シェイプ・オブ・ウォーター」が好きな人はハマると思います。

当時じゃなくて今観れて良かった。
ラスト、ヒープがヒーラーと分かってからの彼の亡き家族への想いを吐露するシーンから大号泣。

エンディングの水の中からのカットも「こっちの世界」から観ている感じ。
世界は未だひとつになれてないから。