2023年配信 1本目
有名な監督さんのようだけど、初見。
「現代に落穂拾いする人はいるのか?」
ともの拾いする人々を追ったドキュメンタリー
監督自身も物を拾うのが好きなようで、"物乞いする可哀想な人々"を撮る視点ではなく、純粋に"なぜ?"が先に立ってるのがわかる
監督自身の、時折入る老いていく自分を観察する視点も、飾りごとなく純粋な視点な気がして、すーっと入ってくる
じゃがいも畑で規格外のじゃがいもを拾う。
失業してお金がなくゴミ箱からその日食べる物を調達する。
時期を逃した果実や野菜も自分で調達する料理人。
流通量が決まっていて、自らのブドウ畑の落穂拾いを許さない地主たち。
いろんな拾う側、拾われる側の人たちが出てくる。そもそも人の土地に勝手に入っていろいろ拾うのって違法じゃないの?って思って調べてみたら、旧約聖書の中に『貧しいもののために、収穫後は一定量を残しておきなさい』っていう教えがあって、昔は地方によっては規律が残っていたみたい。
今は?って謎の部分もあるけど、とりあえず、富む者、貧しく施しを受けるもの、という明らかな境界線がある状態で成り立つ考え方の気がして、なんか日本ではわかりにくい感覚に思えた。