ILLminoruvsky

Talking Head トーキング・ヘッドのILLminoruvskyのレビュー・感想・評価

3.8
監督・脚本:押井守
撮影:間宮庸介
編集:松尾浩
音楽:川井憲次
出演 : 千葉繁、石村とも子、兵藤まこ、他

製作が混乱したアニメーション映画の現場にやってきた、どんな監督の演出スタイルも、すべてまねることができるという裏演出家の活躍を実験的かつ独創的に描いた不条理コメディ映画。

「映画論」映画。

ストーリーはあって無いようなモノで、そこで語られているのは、押井守 の「映画論」。

押井守の実写映画の中では名作ではないでしょうか。ボクはかなり好きな作品です。
しかし、普通の観客からすれば、なんだコレ?としかならない迷作。

あと、照明の保坂芳美が凄くイイ仕事してます。

「一本の映画を撮るということは、実は同時にもう一本の〈映画〉の中でその映画を演じる事に他なりません。
映画を撮るという行為によって、逆に現実が一瞬にして〈映画〉に変貌する瞬間。
そんな〈映画〉を、それも映画として撮りあげることが出来たら、それこそ最高におもしろい映画になるに違いない…。そんな妄想に取り憑かれて久しく、駄目だよムリだムジュンだ不可能だと何度も否定しながら、諦めずにつくってしまったのが、つまりこの映画なのです。」
- 押井守 -
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