Gak

流れるのGakのレビュー・感想・評価

流れる(1956年製作の映画)
4.3
いやあ、、、まあ本的には退屈かな。

ただ、映画として、各々の女性の撮り方は超一流。記号的じゃないんだよね。
タバコの持ち方、目線の配り方、表情、というか俳優が元々持ってる目元の特徴を存分に使って、キャラクターを際立たせている。

群像劇
誰かを中心にして展開していくわけではなく、出てった夫を待つ母が自分の芸者の家を抵当に入れて借金してるってドラマ
働いてない娘が芸者になろうか迷いつつ旦那をもらってもその人がかわいそうっていう葛藤
芸者という職業が素人にどんどん負けて廃れていく時代性からのドラマ

ー女に男はいらないだって?

結局、男に捨てられ強がっているだけだと突きつけるのやべえけどな

新人のお手伝いさんがもっと物語に絡んでくると思ったのに、

コロッケというギミック
この時代ソースあったんだ


20201112
普通におもしろいわ
これも御多分に漏れず二回目鑑賞で急激におもしろく感じるタイプの映画

とにかく金がない
多方面に借金してる
子持ちの姉、芸者になりたくない妹、金を借りるために戦略として男と付き合う母
エース芸者の美人
近くのアパートに住んでる同じく借金抱えてるおばさん、
新人のお手伝いさん

この人たちの関係性


20201118
3.7→4.3
時間がゆっくりなので観るのに体力がいるがちゃんと観たらやっぱりめちゃくちゃおもしろいなあ…

小津は物語の問題に財政難がほぼ出てこない
成瀬は金の問題が物語に常に含まれる

ラスト、この家の行く末を一人だけ知ってる女中の表情

成瀬は生活を描くので、何一つ解決はしないし、そのまんま、流れのまま、流れるだけなのだろう
Gak

Gak