このレビューはネタバレを含みます
もっと評価されてもいいのに!と思う作品。
電話で繋がるというのは「君にしか聞こえない」などにもありますが、明治と平成と時代も違い、だからこそデートなどもそうくるか、と素敵な展開が待っています。
満月の日だけというのもロマンチックでした。
時代も違うし、明治の人にとっては馴染みのない携帯電話で、最初はわかりあえないけど、互いの時代への興味からお互いへの興味に変わっていき、恋をしていく流れが素敵です。
会いたいけど会えない、夏帆が充電器を落とそうともどかしい思いをするところなどは切ない。
なにより1番好きなのはデートシーン。時代が違うのにそうやって繋げるか!と素敵なシーンが散りばめられています。
互いの出会いにより、小説への情熱を取り戻したり、家族仲だったり、互いが大人に成長していくのが良いなと思いました。
義理のお父さんをああいう形で頼り、繋げるのもよかった!