ゆうちゃん

ゲルマニウムの夜のゆうちゃんのレビュー・感想・評価

ゲルマニウムの夜(2005年製作の映画)
4.0
大変非道徳的な作品です。Wikipediaのこの映画の説明に「宗教に挑戦し"偽善を暴く"」と書いてありましたが、それは違います。どちらかといえば、宗教の美徳とその反対の不道徳の狭間で揺れ動くような作品です。もちろん主人公は非道徳的で宗教の教義に挑戦的な男ですが、作品のなかでは信条を心から信じる純粋な信者も登場します。その間の相克、というより"揺れ"や"揺さぶり"を描いているような作品です。
個人的には園子温の「愛のむきだし」にちかしいものを感じました。愛のむきだしが好きな僕としてはとても好感触の作品でした。