もち食

チャイニーズ・ブッキーを殺した男のもち食のレビュー・感想・評価

4.5
クールでありたくて、故に孤独で疲弊しきった中年のハゲかかった男

人を殺し、守りたいものを見つけた後の彼は「なりたかった自分」になる

最後の誇り、唯一彼が手に入れたものである自分のストリップクラブ(客はまばら)を守り抜こうとする姿はどこか滑稽でもあるが、泣けるほど悲しく美しい

カメラワーク、陰影がその哀愁を見事に上乗せする、カサヴェテスのハードボイルド傑作
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