ふろいと

お茶漬の味のふろいとのレビュー・感想・評価

お茶漬の味(1952年製作の映画)
4.1
[やだ、私の手、ぬか漬けくさいわ]

なんとなく借りた。『東京物語』がけっこう面白くてTSUTAYAいったとき、ラスト何借りようかなと考えて小津作品みようかと思って手に取ったのがこれ。

小津安二郎の作品ってけっこう安心してだれちゃうのやけど、そこが自分的に合ってるのやろうか。ちゃんとながら観できるのが良い。
とはいえ、やっぱり終盤に近づくとちゃんと観てる。中盤まで旦那と妻の歯車の噛み合わない生活というか妻の旦那に対する不満をずっと見せられる。しかしラスト、旦那が仕事から帰ってきて、お茶漬けをいっしょに食べるただそれだけのシーンに、妻が旦那の良いところに気づきそれを認めて謝る、旦那は「もういいよ、わかってる」と優しい台詞。好きなのは2人が台所でいちゃいちゃするところ。佐分が小暮実千代の切ったぬか漬けをひゅっととって食べるという。どうでもいいシーンだけど2人が互いに安心しあってるから余計にいいよねぇ。

あと節子がお見合いをドタキャンして佐分といっしょパチンコに行き、2人が帰ったあと小暮実千代にバレちゃうシーンがフゥーー!!
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