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誘拐報道のodyssのレビュー・感想・評価

誘拐報道(1982年製作の映画)
2.0
BS録画にて。

30年前の映画ですが、登場する俳優もしくは歌手がなつかしい。
誘拐犯が萩原健一、その妻が小柳ルミ子。この二人は、まあ、好演と言えます。
そのほか、橋爪功はこの頃はずいぶん若かったとか、故・三波伸介がなつかしいとか、昔の邦画を見るとありがちな感慨みたいなものはある。

しかし「誘拐報道」というタイトルはややズレているんですよね。
誘拐された子供の命を第一にということで報道規制が敷かれている。
だから新聞社はあまり動けない。
この映画では読売新聞社が実名で出てきますが、この映画自体が読売の肝煎りで作られたということでしょう。
しかし残念ながら新聞記者は、たくさん出ているわりにはあまり活躍しない。

警察の捜査方針や動きについても、あまり描かれていないのです。

結局、この映画でいちばん詳しいのは、誘拐犯人の家庭の事情でしょう。

でも、誘拐といったら、ふつう犯人と警察の駆け引きとか、誘拐された側の家族模様が中心になるわけだから、どこか物足りない感じは否めません。
警察も、身代金を持参する家族に付き添っていることがすぐ犯人にバレるほど間抜けだし。

というようなわけで、凡作止まり。
あ、あとせっかく藤谷美和子が出ているのに、活かせていないのも減点材料。
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