浅野公喜

ボクの女に手を出すなの浅野公喜のレビュー・感想・評価

ボクの女に手を出すな(1986年製作の映画)
3.6
Kyon2ことキョウコ・コイズミが大富豪の息子を誘拐犯から守る逃走劇を描いたサスペンスコメディ。同時上映は「紳士同盟」。

所謂アイドル映画にカテゴライズされそうな今作、オムライスを食べたいけどお金が無いから結局家で作って二人で食べるといった、交流が深まるらしい場面も存在するのですが誘拐犯(=殺し屋)は結構執拗だったり、眉間を撃ち抜かれたり凶器で刺されることで血が吹き出たり死体は血だらけだったりと意外にも濃い目のバイオレンスが刺激的な作風で終盤にはクルーザー内で敵を倒す→今度はクルーザーの止め方が分からなくてパニック、良い感じで終わりそうだなと思えば今度は誘拐犯が・・と、たたみかけるようなトラブルの末バッドエンドではないものの割とあっけなく終わるという流れにちょっと驚きでした。ツギハギだらけ、勢いだけの作品とも言えそうですが個人的にはそれが魅力と感じました。エンディングに使われたニック・カーショウ「The Riddle」風大ヒット曲「木枯らしに抱かれて」は言わずもがな良い曲。

Kyon2は背面にユニオンジャックが描かれたコートを羽織る姿が印象的。キャストには同年「ア・ホーマンス」で役者デビューしたARBのリョウ・イシバシやタツオ・ヤマダ、トキ・シオザワ等々豪華で若かりし頃のウッチャンナンチャンもチョイ役で出演。
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