なすび

孤児ダビド物語のなすびのレビュー・感想・評価

孤児ダビド物語(1935年製作の映画)
4.0
この度『デヴィッド・コパフィールド』を読み終わったんで映画版の方も見てみた!原作を知ってたらいやこの日本語タイトルのダビドって誰やねん!ってだれもが一度はツッコみたくなるはず。。。全体的にいろいろ端折ったり変更したりしながら、なかなかよくまとまっていたように思える。
最も良かった点はベッチー・トロットウッド。あのミス・ベッチーのきびきびとした動きやケロリとした対応、話し方などが幾分誇張されたように演じられていてとても良かった。と、いうのはディケンズの小説においてはまさに人物の特徴をいささか誇張して描くのが彼のスタイルであるからである。この映画の他の人物も、小説の描写よろしく変てこな特徴がよくとらえられていて見ていて楽しかったです。ミスター・ディックやミスター・ミコーバー、ペゴティーにマードストン姉弟など!ユライアヒープはもっともっと気持ち悪くて良かったと思う!

主人公のデヴィッドコパフィールドを演じる子役もかわいくて美少年でとてもよかった。デヴィッドコパフィールドくんってそんなに特徴がないんだけど、きっと美少年なのは間違いない!人に好かれるようなかわいい男の子なんだろうなぁとは思っていたので。

これだけ出来がよかったから小説に出て映画に出ていない他の登場人物もぜひ見たかったなぁというのが惜しいところ。この映画以外にも映像化した作品はいくつかあって、とくにあのダニエルラドクリフがハリーポッター以前にデヴィッドコパフィールドを演じたバージョンがそれこそ喉から手が出るほど見たい…。うぐぐ、、どこかで配信してくれないかしら!🥺
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