史上最高の鬱映画。
目がどんどんと悪くなっていく遺伝性の病気を抱えるセルマは目が悪くなりながらも同じ病気を抱える息子の病を治すために必死にお金を貯めます。
13歳までに手術をしないと失明してしまうため、夜勤もしてとにかく働きます。
ミュージカルが大好きな彼女のひととき幸せは空想に浸って周りの音を音楽にして踊ること。
そんな中、ある事件が起きます。
大切に貯めていたお金を大家のお金に困った警察官に奪われてしまい、ひょんなことから殺人まで発展してしまいます。
警察に捕まり、死刑判決を受けたセルマ。
大切に貯めたお金を弁護費用に使えば彼女は死刑から逃れられたかもしれないけれど、彼女は息子の目を治すことを選択します。
そして彼女は歌いながら絞首刑に…。
そんな絶望しかない作品。
彼女はミュージカルの最後が嫌いでした。なぜなら終わってしまうから。
最後の歌はエンディングではなく、その前の曲。
絶望の中にも希望は残っていくのかもしれません。