セレーナ美花

ダンサー・イン・ザ・ダークのセレーナ美花のレビュー・感想・評価

3.8
辛い
全てが最悪の方向に向かってしまって、最悪になってしまう。でも、同じ鬱映画でもジョーカーとかはまだ社会的弱者の辛さみたいなものにフォーカスしてるから教訓を得やすいけど、この映画は一体何を伝えたいのか全く分からない。ただただ救いのない話。でもまあ現実の世界の出来事にはメッセージ性もなにもない訳だし、善良な人も悪い人も、健康な人も障害がある人も等しく辛いことが起こりうるわけだから、そういうことを表現したかったのかな。
それにしてもカメラワークがふらふらした感じだし、セリフも全然セリフぽさがなくてドキュメンタリー感がすごくて、それなのに突然妙なミュージカルが入ってきたりして、独特で不安定な映像だった。