ヴェネチア映画祭で金獅子賞に輝いた民族闘争を軸に描いた名作です。
TSUTAYAの「100人の映画通が選んだ本当に面白い映画」にも選ばれています。
しかも、DVDのジャケットにはタランティーノも絶賛の文字があり、嫌が応にも期待値は高まりました。
この映画、難解だとは聞いていたのですが、確かに一筋縄ではいかない映画でした。
この映画は3つの物語で構成されています。
マケドニアの修道院が舞台の第1章。
ロンドンで夫と愛人の写真家の2人の男性の間で苦悩する女性が主人公の第2章。
そして第3章は、第2章で出てきた写真家を主役とした、マケドニアとアルバニアの民族闘争を描いています。
先ほど一筋縄ではいかないと言ったのは、この3章からなる物語の時間軸です。
よく見ていると、途中途中ですごく違和感を感じるシーンがいくつかあり、この映画を見終わった時には、その違和感がものすごく気になってしまい、最初からもう一度見ることになってしまいました。
連続で見た結果、やはり不明な点はありますが、自分なりの答えをなんとか導き出し自己完結することにしました。
単純な映画に見えてすごく複雑な映画という印象です。
この映画は、よくメビウスの輪に例えられるそうですが、的を射ていると思います。
確かにタランティーノが好きそうですね。
時間軸のずれた映画が好きな方にはオススメです。