ぎょうざ

おおかみこどもの雨と雪のぎょうざのレビュー・感想・評価

おおかみこどもの雨と雪(2012年製作の映画)
4.5
アニメというジャンルにおいてこれは殿堂入りせざるをえない。
アニメとはこういうことだ、っていう作品。
どんなに表情豊かにキャラクターを描いても、舞台背景がシビアなものでも、アニメってそういうことじゃない。
実在する人じゃできない感情を上手く表現し、共感と喜怒哀楽を視聴者に与える。こんなに素晴らしい作品を作れるなんて、本当に監督は天才だ。

タイトルが「おおかみこどもの雨と雪」なので主人公がこの姉弟かと思われがちだけど、雪が冒頭で語るには、「これは母の物語です」という。

花さんが狼男と出会い、恋に落ち、新たな命を授かり、絶望と不安を隠しながら、強く強く生きる物語。

子供はもちろん、大人の人も見て欲しい。
今度は花さんを主人公だということに注目して。
散りばめられた、花さんの悲しみをこらえる所作に、胸がすごく締め付けられる。

強いて不満をあげるなら、なぜ花さんは夫になる狼男と付き合った初日に狼の姿のままセックスしたのかってところくらいかな。
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