ざきつー

おおかみこどもの雨と雪のざきつーのレビュー・感想・評価

おおかみこどもの雨と雪(2012年製作の映画)
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あまり楽しめなかったというのが本音です

微妙な気持ち悪さのある作品だということは、見終わって色々サイト回ってからわかったことですけど、それ自体はあまり関係してません
むしろ事前情報ゼロで見たので変にフィルターをかけることなく見ることができたと思います

セックス描写について賛否あるみたいですね
僕は賛成側の立場かなあ
入れなくてもいいという声もじゅうぶんに頷けますけども

ただ僕はテーマの主軸である家庭や母親を描くのなら、しかもそれが人間ではないということですし、その後の苦労の展開なんかを考えるとアリかなって
とはいえ人目を避けすぎて行政が来ても頑なな態度なんかは、どうなんでしょうと思いました
でもほら母親ってなにより子供のことを考えるものですし、彼女にとってはそのときそれが最適解と思っていたのかもしれません
余裕がなくて周りが見えなかったというのもあるでしょう
母親にしかわからないもの、みたいなね
僕は男なので母親になることはないから、このあたりの見方は色々あるように思います

でまあ前半はストレスで重めのものから、引っ越しをしてからだんだんと明るくなってきます
見ていて気持ちよかったですね

後半から物語のフォーカスはより子供に集中していきます
狼として生きるか人間として生きるか
ここからグッと物語に熱がこもり始めたように思います

自立、というのもひとつのテーマなんでしょうね
これは子供だけではなく親側にもいえることで、それぞれの道を進んでいくしかないのだ、という

見ているときはなかなか感動的だったんですけど、なーんだか妙な居心地の悪さがありまして、いまだにその正体をつかみきれずにいます

もし自分が親という立場になってから見たら、また違う感想を持つんだろうな
ざきつー

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