残像

裏切りの街角の残像のレビュー・感想・評価

裏切りの街角(1949年製作の映画)
3.5
なんか時間の流れ方がユニーク。それだけに観てる側としては戸惑いもあるけれど、それ以上に新鮮に感じる。

とにかく美術が素晴らしい。特にバーのセットが最高、うっとりしてしまう。もちろんセットそのものだけでなく、空間の使い方も素晴らしい。あの入りくんだバーのつくりを、数カットの流れで観客に体験させるのはすごい。「説明」を聞くのではなくまさしく「体験」できる。

体験ついでに言えば、バーの音楽があまりに最高で参ってしまった。お飾りのダンスホール音楽ではなく、ガチで踊りたくなるグルーヴィーなダンスミュージック!それも含め、とにかく前半の舞台であるバーのシーンに魅せられっぱなしだった。それを見るだけでも本作を観る価値はあると思う。

ついでみたいに言うけどイヴォンヌ・デ・カーロもやはり美しいよね。良かった。
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