いとよ

スーパーサイズ・ミーのいとよのネタバレレビュー・内容・結末

スーパーサイズ・ミー(2004年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

マクドナルドに限らず多くのファストフードメーカーは、人間行動心理学などのマーケティング分野で優秀な人材を集めて事業戦略を打つ。
マクドナルドの商材は低コストで高カロリー、特に砂糖と揚げ油の脂質はモルヒネと同じ成分を含むので、消費者は子供の頃からその味を覚えると潜在的に中毒になります。
そして添加物はすぐに病気にならない事が怖いところ。
日々の食事に取り入れると、緩やかに長い月日をかけて体内に蓄積されていって20〜30年後に疾患になる。

事実を知った消費者がかつてアメリカで訴訟を起おしたけれど、人は健康より欲求を優先してしまう生き物。
企業側にとってそれはシナリオ通りで、こういう麻薬は好都合な商材なんです。

こういった物質を理解して莫大な広告費をかけて、、
子供の頃プレイパーク付きの店舗よく見ませんでした?
マクドナルドは子育て世帯やファミリーを取り込んで、味覚発達段階の幼い子供に味を覚えさせて、長期顧客の標的にしている。
子供の頃から味覚とブランディングで洗脳されている事実を消費者は知った方がいい。
これ観れば正しい情報、ビジネスの仕組みを知った上で選択することの重要さがわかると思います。
ノーモア受動。ノーモア思考停止。

世の中社会貢献ファーストな企業も沢山あるけれど、悲しいことにこの社会は誰かのビジネスや儲けによって成り立っています。
ジャンクなものが健康な訳がない。言われなくても分かること。
それをどれだけ健康的に魅せることが彼らの仕事なんです。
まず事実を自分で知って、うまく俯瞰して距離を保って関わることを進めます。
何がユーザーファーストなのかを考える仕事に従事している自分には、本当に汚い企業だと私は思います。まだまだ社会問題は根深い。 
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