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フリーダム・ライターズのKのレビュー・感想・評価

フリーダム・ライターズ(2007年製作の映画)
3.5
学校という社会の縮図。教室の中にも人種による派閥が生まれ相入れることはない。日本だったらせいぜい出身校でグループが分かれる程度。こんな描写は初めて見た。新品の本の匂い。ホロコースト。ミープ・ヒースさん。これが実話ベースでなくフィクションだったら上手くいきすぎで白けていたかもしれないレベル。ベテラン教師と夫の人物像は分かりやすく否定的だったので、もう少し寄り添った描き方でも良かったかなと感じた。主人公の危うさもほんのりは描いているけど基本的には彼女が正義。アルバイトを掛け持ちするあたりから主人公の行動は見ていて少し怖かった。あと真珠のネックレスがいつ凶器になるのかとヒヤヒヤした。アメリカっぽいなという終わり方。差別問題と教育のルールは全く違う。自分にはわがままに見えた。これで成長するのかなと。ルールはルールとして通して欲しかった気持ちが残る。
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