はる

フリーダム・ライターズのはるのレビュー・感想・評価

フリーダム・ライターズ(2007年製作の映画)
4.6
BS東映東急を録画。
『タレンタイム』の翌日に放送していました。
比べてみることでそれぞれの作品の良さをより感じられました。

同じ学園もの、そして多人種が通う学校なのに、こっちは質が全然違っていました。
ロサンゼルス暴動の真っ只中で起こった実話です。信じられないレベルの異人種間の対立がありました。

『タレンタイム』は文化・宗教の違いがテーマ。神様が違うだけで、人を思う心に共通点が見られたのですが、こっちは人種の違いだけで憎み合うんだから更に根っこが深かった。

新米女性教師が、ホロコーストを知らない生徒たちにその愚かさを教え、知識欲を引き出していく教育方法に見応えを感じました。

心にしまっていたトラウマを、与えられた日記帳に記していく子供たちの姿を見て、日本の高校生はこんなに素直に担任に心を開けるのだろうか?と不安にも感じちゃった。

日本の高校生の多くは同じ制服、髪型を強要され個性を出すことも難しく、反抗心さえ表に出せない状態。心の内を探るのは相当難しい。
あの子達のように汚い言葉でもいいから怒りを表に出す方が、まだ救いはあるんじゃないかと考えさせられました。
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